目次
はじめに
ムームードメインから取得した独自ドメインをVercel(バーセル)に紐付ける作業を行った際に、思わぬ落とし穴に遭遇しました。その原因は、Vercelの指示どおりにDNS設定を進めるだけでは不十分で、「空欄の行」が必要だったことです。本記事では、この問題とその解決策について詳しく説明します。
Vercelから提供されたDNS情報
Vercelでカスタムドメインを追加する際、以下のようなDNS情報が提供されます:
CNAMEレコード
- サブドメイン: www
- 種別: CNAME
- 内容: cname.vercel-dns.com.
Aレコード
- サブドメイン: 空欄(@と記載されることがありますが、何も入力しないでください)
- 種別: A
- 内容: 76.76.21.21
問題点
Vercelから提供された情報を基に、ムームードメインのDNS設定画面に入力を進めたところ、ドメイン認証が完了せず、エラーが発生しました。その原因を調査した結果、ムームードメインの設定画面において、次の2点が重要であることが分かりました:
- 「Aレコードのサブドメイン」は空欄で入力する必要があります。
- CNAMEやAレコードの設定以外に、空欄の行を追加しないと、Vercel側で正しく認識されない場合があります。
解決策
問題を解決するために、以下の手順でDNS設定を行いました。
1. ムームードメインの管理画面にログイン
ムームードメインの管理画面にアクセスし、該当するドメインの「DNS設定」ページを開きます。
2. DNSレコードを追加
以下の3行を設定します:
CNAMEレコード
- サブドメイン: www
- 種別: CNAME
- 内容: cname.vercel-dns.com.
Aレコード
- サブドメイン: 空欄(何も入力しない)
- 種別: A
- 内容: 76.76.21.21
空欄の行を追加
- サブドメイン: 空欄
- 種別: 空欄
- 内容: 空欄
特に注意すべきポイント
Aレコードの「サブドメイン」は空欄で設定
- Vercelでは「@」と表記されていますが、ムームードメインの管理画面では入力を省略します。
空欄の行を追加することが重要
- ムームードメインのシステム仕様上、CNAMEとAレコードだけでは認証が正しく完了しないケースがあります。
- 余分な行を追加することで、この問題が解消されます。
まとめ
ムームードメインを利用してVercelにドメインを紐付ける際、以下の点に注意が必要です:
- DNS設定に「空欄の行」を追加する
- Aレコードのサブドメインは「空欄」で設定する
- 設定後、反映まで数分から数十分程度待つ
これらの点に注意して設定を行えば、スムーズにVercelとの連携が完了するはずです。