ムームードメインのDNS設定でVercelに接続できない問題の解決方法

目次

  1. はじめに
  2. Vercelから提供されたDNS情報
  3. 問題点
  4. 解決策
  5. 特に注意すべきポイント
  6. まとめ
  7. 参考リンク

はじめに

ムームードメインから取得した独自ドメインをVercel(バーセル)に紐付ける作業を行った際に、思わぬ落とし穴に遭遇しました。その原因は、Vercelの指示どおりにDNS設定を進めるだけでは不十分で、「空欄の行」が必要だったことです。本記事では、この問題とその解決策について詳しく説明します。

Vercelから提供されたDNS情報

Vercelでカスタムドメインを追加する際、以下のようなDNS情報が提供されます:

  1. CNAMEレコード

    • サブドメイン: www
    • 種別: CNAME
    • 内容: cname.vercel-dns.com.
  2. Aレコード

    • サブドメイン: 空欄(@と記載されることがありますが、何も入力しないでください)
    • 種別: A
    • 内容: 76.76.21.21

問題点

Vercelから提供された情報を基に、ムームードメインのDNS設定画面に入力を進めたところ、ドメイン認証が完了せず、エラーが発生しました。その原因を調査した結果、ムームードメインの設定画面において、次の2点が重要であることが分かりました:

  1. 「Aレコードのサブドメイン」は空欄で入力する必要があります。
  2. CNAMEやAレコードの設定以外に、空欄の行を追加しないと、Vercel側で正しく認識されない場合があります。

解決策

問題を解決するために、以下の手順でDNS設定を行いました。

1. ムームードメインの管理画面にログイン

ムームードメインの管理画面にアクセスし、該当するドメインの「DNS設定」ページを開きます。

2. DNSレコードを追加

以下の3行を設定します:

ムームードメインのDNS設定例

  1. CNAMEレコード

    • サブドメイン: www
    • 種別: CNAME
    • 内容: cname.vercel-dns.com.
  2. Aレコード

    • サブドメイン: 空欄(何も入力しない)
    • 種別: A
    • 内容: 76.76.21.21
  3. 空欄の行を追加

    • サブドメイン: 空欄
    • 種別: 空欄
    • 内容: 空欄

特に注意すべきポイント

  1. Aレコードの「サブドメイン」は空欄で設定

    • Vercelでは「@」と表記されていますが、ムームードメインの管理画面では入力を省略します。
  2. 空欄の行を追加することが重要

    • ムームードメインのシステム仕様上、CNAMEとAレコードだけでは認証が正しく完了しないケースがあります。
    • 余分な行を追加することで、この問題が解消されます。

まとめ

ムームードメインを利用してVercelにドメインを紐付ける際、以下の点に注意が必要です:

  1. DNS設定に「空欄の行」を追加する
  2. Aレコードのサブドメインは「空欄」で設定する
  3. 設定後、反映まで数分から数十分程度待つ

これらの点に注意して設定を行えば、スムーズにVercelとの連携が完了するはずです。

参考リンク